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赤松接骨院

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野並3丁目405
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院長ブログ 2024年8月

アスリートの脊椎分離症3

正常なX線所見を有するエリートアスリートの活動性脊椎分離症の非手術的治療:
文献レビューと保存的治療の結果

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11806390/
ベルギー アントワープ大学病院の報告
 
軽微な疲労骨折と診断された競技力の高いアスリート34 人 
平均年齢が17.2 才(範囲 12 歳から 27 歳)を対象に調査
平均15.9週間(12~32週間)装具を装着
平均13.2か月(3~51か月)後に再検査を受け、骨の治癒を評価
治癒は片側性活動性脊椎分離症で最も起こりやすいく、
両側性の場合、治癒の可能性は低下
偽両側性の場合はさらに低下。
癒合不全は、結果やスポーツの再開に悪影響を
及ぼすことはないようです。

腰椎分離症患者の長期CT追跡調査により、自然骨癒合率が低いことが判明
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38512363/
スイス チューリッヒ大学バルグリスト大学病院放射線科の報告

腰椎分離症を有する 39 人(26.0 ± 3.1 歳、女性 15 人)が対象
平均 9.1 年追跡 片側分離症は、両側分離症よりも高い癒合率を示し
痛みについては、骨癒合の有無で統計的に有意な差はなかった
保存的に治療された腰椎分離症の約 5 分の 1 で癒合した

中期フォローアップによる思春期の脊椎分離症の良性自然経過
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28259265/
アメリカの5つの病院からの報告

脊椎分離症の保存的治療後、大多数の患者がスポーツに復帰(90%) したが、
多くの患者が痛みが続いている (42%) と活動に支障がある (67%) と報告。
平均 8 年間の追跡調査で、治癒の放射線学的証拠と痛みまたはスポーツへの
復帰との間に相関関係は認められませんでした


文献ても、安静、コルセットをしても、くっつくもの、くっつかないものがある。
レントゲン写真による治癒とスポーツ復帰の間には相関関係はない。
痛みと分離の相関関係もないと思います。

アスリートの脊椎分離症2

分離や他の構造の変化は、珍しくない。
心配してもしょうがない、痛みを第一に考えたほうがいい。



無症状のエリート男子アカデミーサッカー選手の腰椎MRI所見
バーミンガム大学スポーツ・運動・リハビリテーション科学学部の報告
 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36280886/  
                  
18人の無症状の男子エリートサッカー選手(平均年齢17.8歳、
範囲16.9~18.6歳)に対し、MRIを実施 15人(83%) に、
椎間関節変性、滑膜嚢胞、椎間板変性、椎間板ヘルニア、
椎間板損傷など、1つ以上の異常が認められた。
 
1人(6%) はL4/L5 に軽度の椎間関節症を呈し、3人(16.7%) は
両側椎間関節液貯留を示し、2人(11%)に3つの滑膜嚢胞が確認、
4人(22%) に無症候性の椎間板損傷
4 人は、亜全疲労骨折、1人は、慢性疲労骨折が認められた。      
 
1つ以上の椎間板変性は、7人(38%) に認められ、5人(27%)
に椎間板ヘルニアが認められた。
 

無症状の青年期エリートテニス選手の腰椎のMRI所見
英国ロンドン、スタンモア、王立国立整形外科病院の報告                  
 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17640926/
                                
 若年エリートテニス選手33名、平均年齢(SD)17.3(1.7)歳
(男性18名、女性15名)。 
5名 (15.2%) はMRI検査で正常、28名(84.8%)は異常。                               
椎間板損傷、椎間板膨隆、分離症、脊椎すべり症、
椎間板のストレス反応、椎間関節の肥大、
滑膜嚢胞が見られた。  


検査をすれば、症状のない人でも、いろんな変化がみつかる。
目くじらたてて「分離症になった」「ヘルニアになった」なんて、
気にしなくていい。
 

アスリートの脊椎分離症1

治療、施術の目的は何? 骨癒合? 痛みの消失? 
骨癒合=痛みの消失、ではないと思うが
コルセットをする事も疑問だらけ、
 
2007 ワシントン大学リハビリテーション医学科の報告

  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17398258/

脊椎分離症は青年期のアスリートに比較的よく見られますが、
この状態の診断と治療に最適な方法については、
文献によってかなりの意見の相違があります。

脊椎分離症の治療に関する対照試験はなく、潜在的な
画像化戦略に取り組んだ研究は非常に限られた数しかないため、
この症状に対する真の証拠に基づいたガイドラインを
開発することは困難です。

治療は、症状の解消を可能にするのに十分な期間の活動制限と、
可能であれば骨の治癒を可能にするために、その後の段階的な
スポーツ特有のリハビリテーションプログラムにかかっています。

この集団における装具使用の生体力学的な影響はよくわかって
いませんが、装具の使用には何らかの有害な影響がある可能性があり、
現在、硬い装具を日常的に使用することで X 線撮影や機能が
大幅に改善されるという証拠はありません。


分離に関して、まだまだよくわからないことだらけ

分離していても全く症状のない方もいます
分離が癒合しても、痛む人もいます。

分離してるから大変ではないし、そんなにこだわる必要もない。
検査したら、たまたま分離してた位でいいと思いますよ。




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